先日、SONY Eマウントレンズの「FE PZ 28-135mm F4 G OSS」を導入しましたので、簡単なレビューをお届けします。
“大口径の電動ズーム”
これまでG MASTERシリーズの「FE 16-35mm F2.8」や「FE 24-70mm F2.8」「FE 70-200mm F2.8」などを中心に、撮影内容に合わせてレンズも交換しながら制作を行ってきました。
“信頼感のあるG MASTERシリーズ”
長回しが必要など、案件によってはBlackmagicDesign社のURSA Mini Pro 12Kにシネマレンズを装着して対応していました。
“シネマレンズの描写は非常に魅力的ですが、取り回しには一苦労です”
普段、撮影の中心となるカメラは機動力抜群のSONY a1やa7sIIIですので、URSA Mini Pro 12Kを持ち出す時は非常に取り回しに苦労します。
“αシリーズなら重装備でも機動力抜群”
そんな中でバレエ大会の収録依頼が入り、いわゆる「ビデオ撮影」らしいズームやパンを多用するようなカメラワークが必要となりました。
“バレエ大会の一幕 Photo by TAKUYA ENDO”
さきほど紹介したG MASTERシリーズのレンズはどれもズームができますが、ビデオ専用では無いため、録画中のズームは正直使えません。
今回は全国を移動して収録をするため、URSA Mini Pro 12Kを持ち運ぶのは現実的ではありません。
そのためαシリーズで使える動画向けレンズを調達することになりました。
それが今回紹介する「SONY FE PZ 28-135mm F4 G OSS」です。
完全に動画撮影用に設計されているレンズで、Eマウントの35mmフルサイズとなるとこれ一択です。
初見の印象は「でかいし、重い」でした。
“三脚に載せて使うことを前提とするサイズ感”
特殊なフードとキャップが付属されます。
“ビデオレンズらしいフードとキャップ”
映りのほうはなかなかシャープで良いです。
そして28-135という焦点距離を一本でまかなえるというのはとても便利です。
これまではこの距離帯はレンズ交換をして対応していましたが、これさえあれば今後はワンオペの現場でも捗りそうな感じです。
“様々な状況に対応できる焦点距離”
バレエ大会の場合はホールの客席中通路に三脚を立ててカメラをセットするのですが、そこから舞台まで135mmでちょうど良くズームできる距離です。
“撮影現場でのセッティングの様子”
出演者が登場する直前までは舞台全体を広く抑えるのですが、その時で28〜35mm程度なので、この業務にぴったりのレンズとなりました。
さて肝心の電動ズームですが、これがまさに求めていた機能で、手動ズームとは違うなめらかさを表現できます。
電動ズームの調整はレンズ根本付近にあるのですが、振動が伝わる可能性もあるので収録中はあまり機材には触れたくないなと思っていました。
“パワーズームのコントロール位置”
そこで探してみたところ、電動ズームを制御できるSONY純正のリモコンがありました。
“有線タイプのリモコン”
有線・無線のどちらのタイプも売っています。無線のほうが距離を気にしなくて良いというメリットもありますが、現場で突然接続できなくなったりするのも困るので有線にしました。
なんと2013年発売。後継機なども特に出ていない様子です。
作りは非常にシンプルですが、必要十分。
会場では前の座席の人の頭が映り込まないように三脚の高さも出しますので、このリモコンがあることで椅子に座ったままズーム操作が可能になります。
“画面中央の三脚にリモコンを装着した様子”
リモコンも古いですが実は「FE PZ 28-135mm F4 G OSS」も2014年発売と、かなり時間が経過しています。
後継機が出るかもしれないので導入を躊躇しましたが、機能が一般コンシューマー向けでないことを考えるとアップデートはまだ先かもしれません。
レンズの良いところは購入後、数年経って売却してもほとんど価格が落ちないところです。
会社でも当然償却資産扱いです。
そのため使えそうなレンズは積極的に導入したほうが良く、資産として保有しておけば数年後にキャッシュに戻すこともできます。
Creekvitでは今後も「FE PZ 28-135mm F4 G OSS」の活躍の機会を増やしていきたいと思います。