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January 03,2024
プロが実際に現場投入した、本当に使える映像制作機材9選

企画と制作に追われて…気がつけば2024年を迎えておりました。
Creekvitでは毎年機材をアップデートしながら業務に取り組んでいます。
これまで数々の機材を購入しては実戦投入を繰り返してきましたが、今回はその中から2023年に最も活躍したベストナインを紹介したいと思います。

1.カメラ
【SONY α1】

ミラーレス市場ではトップを走るSONYのフラッグシップモデル。
動画を撮るなら7S、写真を撮るなら7Rですが、このα1はSとRのいいとこ取りをした最強版と言えます。
8Kが収録できて5,000万画素の写真が撮れますから、これ1台でビデオもスチールも対応できます。
AFの速度と連写機能もすごいです。

細かいところですが、シャッター幕が閉じるのも便利ですね。
7SIIなどのいわゆる第二世代から比べるとバッテリー性能が大幅に上がったのもポイントです。
個人的にモニターがバリアングル式ではなく、チルト可動式であることも使いやすいと思っています。
なんだかんだ左手側のポートに色々配線することになるので、バリアングル式はあまり使わないのです。

いまのところα1に不満がありません。
値段は少し張りますが、動画と写真をどちらもやるような方にとっては最高の一台と言えるのではないでしょうか。

2.レンズ
【FE PZ 28-135mm F4 G OSS】

35mmフルサイズEマウントでは唯一の動画向けレンズ。
発売からすでに9年が経過していますが、後継機は出ていません。
本体はかなり大きいですが、α1やα7sIIIなどで動画を撮る時には比較するものが無いほど使いやすいレンズだと思います。
なんといってもパワーズームができること、28-135という距離感のためこの一本で仕事が完結することも素晴らしい点です。
願わくばこのレンズのGMシリーズを出してほしいものです。

3.パソコン
【Mac Studio】

M1 Ultraチップ・128GBのユニファイドメモリを使用しています。
CreekvitではこれまでWindowsがメインでしたが、M1チップが登場してからはMacに制作システムを乗り換えました。
とにかく速い、その一言です。
動画編集においても、4Kのプレビューにもたつくことはありませんし、素材の取り込みも一瞬です。
Premiere Proで編集をしながらPhotoshopでテロップを作り、After EffectsでCGの動きを確認していても本体は静かです。
熱くもなりません。
スロットの数も十分にあるため、外部モニターやオーディオインターフェースなど、デスクトップとして必要な拡張性も備えています。
Mac miniを2台重ねたくらいのサイズなので、割と色々な現場へ持ち運んで仕事をしています。
小型のモバイルモニターを組み合わせて、どこに行ってもスタジオと同じ環境を作り上げています。

4.映像伝送システム
【DJI Transmission(高輝度モニター コンボ)】

撮影現場でのディレクターモニターとして活躍しています。
伝送される映像にほとんど遅延が無いことと、高輝度モニターのおかげで屋外の撮影でも重宝します。
4Kが標準となってからピントも特に気を使いたいところですので、高精細なモニターは必須です。
離れたところでも映像チェックができるという点もみなさん喜んでくれます。


5.配信用ミキサー
【LiveTrak L-8】

音声関係の機材ではよくお世話になっているZoom社製のライブミキサー。
2020年ごろから企業やセミナーのLIVE配信業務を請け負うようになり、導入しました。
コンパクトなサイズで様々な現場ですぐにPA卓を構築できます。
昨今のハイブリッド配信(会場にビデオ会議の参加者を割り込ませる)などもこれ一台でまかなえています。
ポッドキャスト配信用のジャックも配置されていることも良い点です。
放送用にポン出しボタンもあり、自由に設定ができます。
乾電池だけで動かすことができることも意外に重宝しています。

6.配信用スイッチャー
【ATEM Mini Pro】

映像の切り替えは主にATEM Min Proを使用しています。
ビデオ入力は4、出力は2、外部SSDなどに映像を保存することもできます。
音声だけ残したまま映像を切り替えたり、ディゾルブかけたりと、スイッチャーとしての基本性能を有しています。
あらかじめ保存しておいた画像データ(配信前の表紙など)を表示させたり、コンパクトですが色々なことができるマシンです。
難点は「熱問題」で、デスクなどに長時間置いたまま稼働していると、排熱がうまくいかずに動作不良が起きます(1時間半くらいて動かなくなることも)
そのため配信業務を行う際にはノートパソコンクーラーを使って本体に風を送り続けます。
専用品ではありませんが、サイズもちょうど良く、これを使えば長時間の配信にも耐えられます。

7.配信用スイッチャー拡張モジュール
【AtomX CAST】

各カメラの映像をプレビューする際に使っています。
マルチカム配信では必須機能です。
AtomX CASTでカメラの映像を確認し、ATEM Mini Proで配信する映像を選択するといった流れで活用しています。
ちなみにこれ単体では使えない機材で、別途モニターが必要になります。
CreekvitではモニターにNINJA Vを使っています。
正確にはNINJA Vにライブスイッチャー機能を追加するための機材といったものです。

8.ビデオキャプチャーボード
【HSV321】

安価なものでしたので、あまり期待はしていなかったのですが、意外にも重要なポジションを担っています。
セミナーなどで、登壇者の様子をカメラで捉えつつ、パソコンのパワーポイントの動きを同時に収録する時に使います。
いわゆるキャプチャーデバイスです。
これひとつでHDMIから送った映像をパソコンが認識できる信号に変換してくれます。
熱問題なども発生せず、いまのところ最低限の仕事をしっかりとこなしてくれています。
念のため、毎回現場にはバックアップでもう一台を持ち込んでいます。

9.モバイルモニター
【Eviciv 2K】

現場での編集やライブ配信の時の強い味方です。
Mac Studioを持ち込む時など、これまではスタジオにある20インチのモニターを運んでいましたが、さすがに機会が増えると面倒になってきますので導入してみました。
結果的にはもっと早く導入するべきだったと感じるほど便利な機材です。
ノートパソコンほどの薄さなので、大きめのバックパックなどにも収まります。
各種ケーブルも付属してきますので、すぐに使えます。
2枚購入して現場でデュアルモニターとして活躍していますが、ディスプレイ横にType-Cケーブルを挿すとでっぱってしまい、かなり間隔を開けてモニターを配置しなければなりません。
そのためL字型のケーブルが必須です。

【まとめ】

今回ご紹介した機材は通常の制作業務で活躍しつつ、昨年開始した「レンタルサービス」でも貸出を行っています。
他にも多数の業務用機材も取り揃えていますので、ぜひチェックしてみてください。

撮影業務についてはさっそく1月から遠征でのライブ配信や道内で有識者へのインタビュー収録、雪景色を捉えるためのドローン空撮が入っています。
今年も数多くの機材を購入することになりそうですが、都度レビュー記事をご紹介していきたいと思います。
みなさま2024年もCreekvitをよろしくお願いいたします。